個別にベッドサイドを訪問するということ

物理的にも精神的にも極端に制限された空間、病床において

どうしたら自分の世界を作ることができるか

SHJが大切にしている「主体的に」活動してもらうためには・・

アートを病院や施設の子どもたちに!

と日々取り組むスマイリングホスピタルジャパンの4つの活動方針は

🌀本物のアート

🌀定期活動

🌀参加型活動

🌀個別活動

この中でも究極と言っていいのは個別のベッドサイド活動。

安静が必要であれば、プレイルームはおろかトイレも導尿管を通してまたは簡易トイレで。場合によってはおむつのことも。

入浴の代わりは看護師さんによる清拭です。

入院中を思い出します。

テレビをつけたくても届かない。

かゆいところがあればナースコール。

喉が渇いてもナースコール。

少し動けるようになったとしても、

カーテンを閉め切ってしまえば

看護師さんやお医者さんを除けば一日誰とも会わない

という日もあるかもしれません。

音楽を聴いたりテレビを見たりして

だるさや痛みを凌いだりするかもしれません。

各病床に設置されたモニターを通して

外来ロビーで催されているコンサートを観ることもあるでしょう。

しかしこれは自分の不自由さを思い知ることに

繋がらないとも限りません。

私はこのモニターを見るたびに、そして

「~時からロビーコンサートが放映されます」

というお知らせを見るたびに、

残念な気持ちになるのです。

これぞ、医療現場につきもののパターナリズムの一種だと。

この一見寄り添った配慮。

「パターナリズム」とは「父親的温情主義」のこと。

もともとは半人前の子どものためにあれこと世話を焼く父親のことだそうです。

「良かれ」と思ってしていることが

実は余計なお世話だったり不必要だったり

ときには傷つけるものだったりします。

このモニター、必要な情報を得るためにはときにあったほうがいいでしょう。

でも看護師さんがコールを聞いて駆けつけてくれれば

温かなやり取りの中で情報を得ることができミュニケーションを補うことになるでしょう。

まして、エンターテイメントのためにモニターを使う

というのは反対です。

だから私たちはベッドサイドに押しかけているのです。

アートに人間的な温かみがなくてどうする?

出来上がった作品を観ること

演奏の録画や中継を観ること

これでは、ただでさえ受け身ばかりに辟易している生活に

輪を掛けることになります。

じゃあ、どうやって?

体の状態や環境に合わせてできることをいくつか用意して

選んでもらうのです。

場合によっては

二択、三択なら子どもにとってより負担は少なくなります。

曲、色、形、お話、楽器、

トランプマジック? コインマジック?・・

こちらで活動を決めるは最小限。

自分で選んだ活動ができたら

もうそれは「主体的な参加型」活動です。

子どものペースに参加させてもらい

子どもの表情と語り合う。

無駄な長居は禁物。

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