つれづれにっき〜スマイリングな日々〜

〜優先席の怪 ・・;〜

優先席については以前に書いたことがあります。

しばらく様子をみて、

特に座りたそうな方が見当たらない場合は着席。

自分は楽だし、

いざというときにささっと譲ることもできる。

だから優先席は座っておきましょう。

みたいなことを綴りました。

→2018/1/15 投稿〜広がれ!ヘルプマーク 

今回は一年生の孫と一緒に北の丸公園にある科学技術館に行った時の地下鉄での

偶然にも行き帰りに起こった

なんとも考えてしまう出来事です。

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まず往路。

土曜日の10:30頃の地下鉄は案外混んでいます。

たまたま優先席の近くに立っていましたが、

若い勤め人や中年の方が

疲れた表情で座っていました。

と、停車駅から乗り込んできた外国人が

いきなり結構な剣幕で

ちょっと、ここは優先席でしょ。

なんであなたたちが座ってる?

何を考えてる、Japanese people!

とまくしたてました。

見ると、その男性と同じ駅で乗車したと思われる初老の婦人が、押されて押されて優先席の前に。

その方に譲りなさいと言うでもない、

若い人は優先席には座ってはいけない、

という論理です。

結果、全員がいたたまれなくなって立とうとしましたが、 

あなたはいいんですよ

と一人の夫人に立つのを制止しました。

その方は、席を譲るべきか、かえって失礼なのかと迷う微妙な年頃の婦人でした。

当然あなたは優先席に座っていい

と言われて気持ちいいものでもないでしょう。

なんとも失礼に感じました。

奥へと押されてきた初老の婦人は顛末の一部始終に目を白黒させていましたが、

激高男性に

どうぞ、

とやっと促されて

ありがとうございます

と遠慮がちに空いた席に座られました。

想像するに、

その婦人は最後まで居心地悪かったんじゃないかな。

当の男性、弱者優先を叫んでいるのだろうけれど、

残念ながら

想像力に欠ける人

他の人も体調が悪かったり内部障害だったりかもしれません。

自分の価値観を他人に押し付ける

どんな権限ががあって人の良心に踏み込んでくるんだろう

こういう人こそ、本当は差別主義なのかも

それも無意識レベルで。

あの気の短さでは、

表に出ない障がいへの理解どころか

妊婦さんマークも

ヘルプマークも

目に入らないんだろうな。

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そして復路。

夕方まで満喫した孫はまだまだ体力が有り余っていたけれど

私はといえば、

孫の喜ぶ様子が嬉しくて気持ちは幸せいっぱいだけど

身体はヘトヘト。

年齢を感じつつ、ふと空いた優先席を見て

「ばあば、疲れちゃったから座るね」

と言いながら座席に向かおうとしたら

空席の隣に座っていた初老の婦人が、

孫に向かって手招きをしているのです。

孫はなぜ?と戸惑いつつどうしていいのかわからない様子。

私は私でストップをかけられたようで

座るにすわれずそのまま渋谷で下車。

「せめて井の頭線は各駅で座って帰ろうね」

と孫に話しかけながら

優先席に対する多様な価値観に

お腹いっぱいになりさらに疲れが増幅したものです。

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移動のしやすいシートの両端を全て優先席に!

この画期的なアイデアを自画自賛した

2018/11/29投稿 〜みんな隅っこが好き〜。

しかし、このさい、

全ての席を優先席にしたらどうなんでしょう。

それにしても、帰りの地下鉄に

行きで一悶着起こした男性が乗っていたら、

孫に手招きした婦人になんと言ったでしょう。

席を勧めるのは少年じゃなくて、

おばあちゃんのほうでしょ、と言ったかな。

それはそれでありがたいやら寂しいやら。