「教育機会確保法」(2017/2/14施行)を知っていますか。
学校に行くのが100%正解ではないということを認めた法律です。
学校以外に学びの場があっていい!
ということ。
この法律の存在を知っている人、多くないような気がします。
2年以上前に施行されたというのに
不登校は
「良からぬこと」「問題行動」
という価値観が未だ固定化している・・
そんな風に思うからです。
文科省の調べによる昨年度の不登校の人数は
✔︎病気と経済的な理由を除いて30日以上学校を欠席している小中学生
=12万6000人以上
✔︎90日以上休んでいる子ども
=7万2000人
✔︎小中学校とも子どもの数は減っているのに、3年連続で増加。
✔︎中学生はクラスに1人は不登校の生徒がいる状態。
こんなにたくさんの子どもが
不当な非難、偏見、差別、孤立化
を余儀なくされている。
学校に行かなければと自分を追い込んでしまう子も多いと思います。
さらに不登校でなくても
・無理に学校に行くことでかえって元気がなくなる
・学校に行こうとするとお腹が痛いなど具合が悪くなる
・実際いじめなどの要因があって本当は行きたくないけど
うちの子に限って・・
という親からのオーラを感じて本当のことを言えない・・。
そんな子も多いはず。
しかしこの法律があれば、
保護者は休ませることを躊躇せずに
法律を根拠に堂々と
「しばらく休ませる」
と学校に言えるようになるし
学校も休ませることを受け入れやすくなる。
そこでフリースクール!
学校に行かなくていいよ、と
休むことを認めるならばその受け皿となる場所として代表的なもの
フリースクールを
運営しやすいように
行政が支えるのは当然のことです。
当初は法案に、
子どもたちの居場所となるフリースクールや
自宅など学校以外の学習も義務教育として認めることが
盛り込まれていたようです。
しかし、具体的にカリキュラムや運営主体、設置基準を設ける以前に、
「学校に行かないことを安易に認めるべきではない」
「学校に行かないことを助長する」
という意見が多く、見送られたとわかりました。
行政と
不登校の子どもを守り
学校に行かなくても自分の世界を作る機会を工夫する
フリースクールとが
対立してしまう構図が浮かびます。
大人の事情で
結局は子どもたちを守れない
悲しいことです。
当事者に寄り添う精神論的な法律ができても
その先の受け皿がない、作れない。
民間で受け皿を用意しても国が寄り添わない。
行政は真剣に取り組んでいるのか!
甚だ疑問です。
今こうしている間にも
偏見や自己を肯定できない苦しみに
苛まれる子どもたちが数十万もいるということ。
想像してみてほしい。