つれづれにっき〜スマイリングな日々〜

子どもとボサノバ!♬

ゆったりと癒されるリズム

まるで穏やかな風に乗っているような

心地よさ。

自然に

揺れるように 

身体が動き出し

聴くほどに

幸せな気分になってくる。

そんなボサノバが大好きです。

今週月曜日、

日赤医療センター小児病棟での活動に

アシストしました。

ギターとボーカルのデュオ

”いざたけ”が

昼食を終えた

病室に、

そして

プレイルームに、

ボサノバの調べによる

癒しの時間を

届けました。

ブラジル音楽ボサノバは

1950年代後半にリオデジャネイロで生まれました。

作曲家のアントニオ・カルロス・ジョビンが曲を作り、

作詞家のヴィニシウス・ジ・モラエスが詞をつけ、

ヴォーカル&ギターのジョアン・ジルベルトによって歌われたもの。

そもそもブラジルには、ショーロという音楽があり、

それが進化しサンバが生まれサンバにジャズが取り入れられ、

さらに外国人にもわかりやすいリズムで作られたのがボサノバだそう。

前述の3人のアーティストが作った音楽が

”ボサノバ”として脈々と歌い継がれているそうです。

もともとサンバは踊りのための音楽なので

2ビートでリズムを強調しています。

ボサノバは、そこから派生した

むしろリズムを強調しない静かな8ビート。

基本のリズムはギターで刻み、

必ずしもドラムやパーカッションを必要としません。

そこが「ボサノヴァ=新しい流れ」と呼ばれた所以だそう。

なるほど

月曜日の演奏は耳に優しく心地よかった。

ギターの音色とストロークで前奏が

始まり

すうーっと溶け込むように

ボーカルがミックスされ

まるで

そよ風に誘われるような感覚でした。

トトロや雨降りくまの子だって

ボサノバのリズムにかえてしまう

アーティスト。

そんなボサノバアレンジの歌と演奏は

安静が必要な子には

もってこい。

しばらく聴くうち

パクパクと口を動かし始める子

・・・一緒に歌ってるんだね。

手足を大きく動かし始める子

・・・リズムをとっているんだね。

起きられる子は

アーティスト持参の

珍しいパーカッションを

いろいろ試しながら

一緒に演奏。

ボサノバとは当時の俗語で、

「何か違うこと、新しいこと、独自なもの、才能のあるもの」

をあらわしたそうです。

サンバやジャズから派生した比較的新しい音楽ですから、

昔ながらの音楽に変化を、

という意味が込められているのかもしれません。

今では世界中で演奏されている音楽ですが、

ブラジル本国ではあまり聞かれていないというから

なんともったいない!

街でもほとんどかかっていないと聞きます。

そんな彼らにとって「ボサノヴァ」とは

「お父さんやお母さんが若い頃聞いていた音楽で、たまに今でも家で聞いている音楽」

「かつてのインテリたちが聞いていた音楽。左翼的な政治色もあるし、詩も難しい表現がある」

そんなイメージのようです。

「ボサノバ」は日本でいえば「演歌」みたいなもの、

とよく聞きますが、

演歌とポップスの間のような存在かな、と想像します。

ブラジルでボサノバ再び!

という動きはないものか。

ブラジルの人が

SHJアーティストによる病棟での

ボサノバを聴けば

その魅力が再発見されること間違いなし。

病気で塞いでる子だって

入院生活に飽き飽きしてる子だって

こんなに素敵な笑顔になるんですから。

♪  ♫  ♬  ♪  ♫  ♬ ♪  ♫  ♬  ♪  ♫  ♬

参考:作曲家アントニオ・カルロス・ジョビンの人生 / ジョアン・ジルベルトとは (NAVERまとめ)/ music planet((音楽惑星))  / Allabout  ボサノバとは?簡単にわかるジャズとボサノバの違い

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