〜自分から参加したくなる空気感〜

  プレイルームで何かやってる

  でも興味ないや

  みんなと一緒にやるなんで面倒だし

  つまらない・・

  きっと決まったことやらされるだけでしょ

  お腹も痛いし

  部屋に戻ろ。。

そんな小2の女の子。

でもやっぱり気になったようで

しばらくして

点滴台を押しながら

引き返してきました。

みんな楽しそうにおしゃべりしながら

それでいて一人ひとりが自分の世界に没頭し

夢中になっているからです。

出口に一番近い席にちょこんと座りました。

今日の活動は

すずきまどかさんの

”かがくママのサイエンスアート”

かがくママ自らのイラストが印刷された

用紙に水性ペンで点描し、

綿棒で水を垂らします。

すると水が広がり

色がにじんで

1色の中に隠れている様々な色が現れます。

これはクロマトグラフィーという実験。

これをいくつも重ねてカラフルなアート作品にし

ラミネート加工してしおりを作ります。

子どもたちに声かけしつつ、完成品を手渡すのを楽しみに作品をラミネートするかがくママ
子どもたちによる科学実験とアートの融合!

この女の子、

12色ほどあるペンから

遠慮がちに?

面倒そうに?

1色選びました。

周りの子がやってるように

水滴を垂らすと

色の変化が面白かったのでしょう。

水をさらに追加すると

また色が広がっていく・・・

そんな様を不思議そうに

しばらく観察していました。

そのうち

選ぶペンは2色、3色・・

と増えていき、

結局12色全色をしっかりと

握りしめていました。

そして

右手に左手に

二刀流の技で

どんどん色をつけていきます。

水滴を垂らす

色をつける

交互に作業しながら

夢中です。

そのうち

鼻歌まで飛び出すほど

興に入っています。

3時までの活動ですが

終了時間まで満喫しました。

その間

ふと廊下を見ると

リハビリの先生でしょうか

彼女の楽しそうな様子を

嬉しそうに眺めている

白衣の男性が。

治療もイヤ

リハビリもイヤ

お腹が痛くて何もかもがイヤ

そんな彼女が目の前で

無我夢中にのびのび活動している

それが嬉しかったのでしょう。

なんて愛情あふれる先生でしょう。

保育士さんの話によれば

この子は辛い治療が続いて

毎日腹痛と闘っています。

今まで他のボランティアが部屋に遊びにきても

布団をかぶって寝たふりをしていたほど

内向していたそうです。

しかしこの子が今日の活動に

自分から足を運んだ上

表情をみるみる変えていくのを

保育士さんもアーティストも

周りのお母さんたちも

見逃しませんでした。

私たちSHJが目指すのは

まさに彼女のような変容をもたらすことです。

そのために

まず絶対に押し付けないこと

お知らせするくらいで無理強いしないこと

あとは

参加してもしなくてもいいという自由

自分で選ぶ自由

自分で続ける自由

途中でやめる自由

見ているだけでいい自由

何回もやっていい自由

・・・・・

とことん自由な雰囲気を作ります。

そして大事なのは

その場にそっと寄り添うファシリテーターとしての

アーティストの存在

子どもとアーティストの程よい距離感は

居心地の良さと、

思うように活動していいという安心感を生みます。

1つで満足し

ゲームやってくる!

と元気に部屋に戻る子もいれば

凝りだしたら止まらないアーティストの卵もいます。

1つ作ったら他の子の作る様子を

飽きずに見ている子

お母さんの夢中な姿をじーっと見ている赤ちゃん

・・・・・・

アートで心が開かれ

自由な気持ちになって

自分の感性と戯れる

アートが媒体となり

自分を解放してくれる

そんなアーティストが作るのは

子どもたちが

自分から参加したくなる空気

限りなく自由な世界です。

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