情景を浮かべて
情景が浮かぶ歌が好き。
風景と一緒に作者の心模様も思い浮かべて
共感にひたる。
まるで夢心地にその世界に入り込んで
自分がそのシーンの一部になる。
例えば
ルイ・アームストロングの
“What a Wonderful World”
そこにある自然の風景と
人々のありふれた日常の営みこそが
素晴らしい世界。
幸せは目の前にあるよ、
肩の力を抜いていいと教えてくれる。
そしてもう一つ。
オリビアニュートンジョンの
“Please Mr. Please”
アメリカの片田舎に佇むショットバーが舞台だと勝手に想像する。
別れた恋人との思い出の曲を選ぼうとしている
ジュークボックスの前に立つ男性に、
その曲だけはかけないで、と心で願っている失恋の歌。
バーボンのグラスをカウンターで傾けるところから始まるこの曲。
女性の傷心が見事なまでに伝わってくる。
1番好きなクリスマスソング
さてクリスマス。
クリスマスソングは数あれど、
私が一番好きな曲は
”Driving Home For Christmas”
クリスマス休暇を過ごすために
故郷へと車を走らせている風景や思いを歌っている。
あるクリスマスの頃、実際に道中、
車の中で作られたそうだが、
これほどまでに情景がくっきりと
目の前に浮かぶ歌は珍しいのではないかと思う。
イングランド出身のシンガーソングライター
ハスキーボイスが魅力の
クリス・レア作。
訳してみた
I’m driving home for Christmas
Oh, I can’t wait to see those faces
クリスマス休暇を過ごすために
故郷へと車を走らせている
皆の顔を見るのを楽しみにしながら
-中略-
I sing this song
To pass the time away
Driving in my car
Driving home for Christmas
僕は道中
時間をやり過ごすために
この歌を歌っているんだ
It’s gonna take some time
But I’ll get there
時間がかかりそうだが
そのうち着くさ
Top to toe in tailbacks
Oh, I got red lights on the run
長い車の列
おまけに赤信号に捕まった
But soon there’ll be a freeway yeah
Get my feet on holy ground
けれど高速道路はすぐそこだ
聖地に踏み入れよう
So I sing for you
Though you can’t hear me
When I get through
And feel you near me
僕はこの歌を歌う 故郷で待つ君たちのために
聴こえないのはわかってる
だけどこの時間を抜けたら
みんなを近くに感じることができる
Driving home for Christmas
With a thousand memories
故郷へと車を走らせる
数え切れないほどの思い出を懐かしみながら
I take look at the driver next to me
He’s just the same
Just the same
ふと隣のドライバーに目をやる
彼も僕と同じ思いで
故郷に向かい走っている
そう、同じ思いでハンドルを握っているんだ。
作者に共感
こんな風に訳してみた。
イングランドにも帰省ラッシュがあるのね、
って、そういうことじゃなくて・・・。
渋滞に巻き込まれた時の
退屈さと抜け出すまでの待ちきれなさを
自分を待つ面々を思い浮かべながらやり過ごす。
隣のドライバーもきっと同じだ。
と歌っている。
渋滞の時って
隣の車や一緒に巻き込まれたぐるりの車が
まるで同志のように思えたりする。
きっとクリス・レアも
お隣さんに仲間意識みたいなものを感じながら
渋滞へのイライラを苦笑しているに違いない、
と想像する。
後部座席には故郷のみんなへのプレゼントが積まれているんだろうな。
みんなの笑顔を想像するだけの
運転時間はもどかしくて仕方ないよね。
詩に共感し
曲にうっとりしながら音楽を聴くのって
なんて楽しいんだろう。
満たされた気持ちになる。
美しいピアノの調べで始まるこの曲。
クリス・レアのギターの高音が時折
ムードを高めてくれる。
大好きなこの曲は繰り返して聴いても全く飽きない。
今年も何度となく聴くこの曲と共に
メリークリスマス!
Wishing everyone a Happy Christmas !
Also the best of luck and good health for the coming new year !
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