個別の学習時間には一人一人の運動機能や認知特性にあった教材が必要です。
12/11投稿
のKくんの個別学習で使われていたのが、学びサポートの担当者(特別支援学校の教員)が少しずつ開発、製作してきた数量の概念を培うための教材、名づけて
「ユニバーサルさんすうセット」
小学校に入ると配られるあのさんすうセットを、肢体不自由のある子どもにも対応できる仕様に作りました。
脳性まひなどの脳のダメージにより思うように手を動かせなかったり、奥行きを把握することが難しいかったりする場合には、大きさと重さ、そして枠を工夫することが感覚をつかむのにとても有効です。
通常、算数の基礎となる数量概念は、紙の上での文字による計算ではなく、外でたくさん遊んだり、砂場や水遊びなどを通して自然と形成されるものです。
教室でも学習の導入期に実物で感覚的に学習するためのさんすうセットを使います。
しかし、見えにくさがあったり、思うように手を動かせなかったりする障がい児には、さらにコントラストをはっきりさせ見やすくします。そして重さと大きさなどの手がかりがあり、自分がそのものに働きかけた結果が明確に分かるような実物教材を使うことが必要です。
このさんすうセットはKくんの学習にはなくてはならないものでした。
今後も学びサポート事業を通して、通常の教材では学びにくい子どもたちに「ユニバーサルさんすうセット」を使った学習を広めていきたいと考えています。
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