在宅勤務中にヘルパーの利用が実現!
さいたま市の重度障害者
来年度から。
重い障がいをもちながら就労する在宅ネットワーカーに朗報です。
もともと、肢体不自由などの重度障害者は、訪問ヘルパーを申請することができ、排泄や入浴、食事介助、外出支援などを受けることができます。
しかし、それはあくまでも生活の支援。
在宅でいったん仕事を始めると、
就労中は「経済活動」となるため、
昼の休憩時間以外はこの公的介護サービスが受けられない、
というのが現在の国の制度です。
このことが新聞で報道されるまで、
てっきり何をしている時間・・にかかわらず
ヘルパー利用ができるものと思っていました。
障がいのある方達がこれほどの苦労を強いられていたとは
怒りしかありません。
健常であれば想像もできないほどの不自由を抱えながら自立していこうという尊敬すべき方達です。
実のところ、スマイリングホスピタルジャパンのホームページは
OKIワークウェル(沖電気の特例子会社)の社員である
在宅ネットワーカーがチームとなり
遠隔で打ち合わせを重ねながら作ってくれました。
改めて感謝です。
さいたま市は、
就労中に介護が受けられないため、トイレも水分摂取も控え、
仕事中に体調が悪くなったら、
と当事者からの訴えを受け、
内閣府の地方分権改革有識者会議に在宅就労時の訪問介護を認める規制緩和を提案しました。
障がい者の働く環境を整え、就労の場を保障したいというのが市の願いです。
しかしその訴えは棚上げされてしまい、判断は先送りにされました。
一旦就職が決まったのに、
必要時に介護を受けられないと命の危険があるため
就労を諦めたという人も。
障害者の生きる喜びや尊厳、
ひいては命の重みに向き合っていない国の姿勢。
さいたま市は市の財源で独自支援することを決定しました。
正面切って闘わず、ステージを変え、市民のためにやるべきことをきちんと行なう市の行動力は素晴らしい!
これは全国初の試み。
モデル事業として実績を作って
広まるきっかけになることを願います。
企業にとっても
障害者雇用のしやすさ、
重度障害者の働きやすい環境づくりのきっかけになるはずです。