オリィ研究所開発の分身ロボットが接客する
「分身ロボットカフェ DAWN」
へ行ってきました(@大手門タワーJXビル1F)。


ロボットに内蔵されたカメラ映像を見て
障害者などが顎や目線でPCを操作。
自宅や病院にいながら
遠隔でロボットを操作します。


難病の参院議員 舩後靖彦さんも
国会で分身ロボットの使用を希望していて
このカフェを見学したそう。

重い障害があっても国会で働けることを示すことで
企業や当事者にもこのシステムが広がり
外出困難で就業できなかった人たちに
明るい希望が持てるようになりそうです。
申し込み期間が過ぎ残念に思っていたところ、
「エリー、カフェに来てよ」
と誘ってくれた人がいます。
「当日券が残ってるかもしれない」
と、SHJ在宅広報担当の白髭萌さん。
呼吸障害のため体調を崩すことが多く
一旦広報の仕事はお休み中です。
今も入院中。
思うに任せない中
希望を失いかけていた頃
このロボットに出会えて
生きる喜びが湧いた、と。
分身ロボットを操作する人を
OriHimeパイロットと言いますが
白髭さんはこれに2回目の応募。
→1回目は2019/6/21投稿〜SHJスタッフがOriHimeテストパイロットに!〜
昨日も入院先の病院にて
パイロットとして
堂々たる働きぶりでした。
いきいきとした声が
カフェ中に渡り
私も友人として誇らしい気持ちになりました。

これは画期的な開発。
しかし重度訪問介護を受ける人が
分身ロボットを使って働くことは
そう容易ではありません。
就業中は公費で介護費用の助成を受けられないという
現行の制度のためです。
→2019/8/5投稿〜重度訪問介護サービス見直しへ!〜
無償のボランティアで働くか
働く間は介護ヘルパーを頼まず
トイレや水分補給を我慢するか
または家族に介護してもらうか。
就業のチャンスが訪れても
この現行の制度が
自立や生きる希望を阻みます。
カフェで接客してくださった
筋ジストロフィーのKさん。
人工呼吸器をつけながらの
溌剌とした声が印象的でした。

「このカフェで人工呼吸器のイメージを変え
身体障害者の就労の可能性を拓きたい」
と。
工夫さえすれば寝たきりになったり
外出が困難になっても働けるということを
示し続けながら
就労を阻む様々な障壁を
崩していってほしい、と感じました。
今回のカフェ訪問で
テクノロジーの可能性
テクノロジーが困難にある人の
希望への架け橋になること
改めて強く感じました。