___「今」に没頭する時間が、子どもを、親を、病院を変えた___
孤独や未来への不安、治療の緊張のなかで、
『患者でない時間』が生み出したものとは?」
前回本の帯に書かれたコピーを紹介しながら書き進めました。
そして
「今」に没頭する、とはどんなこと?
「患者でない時間」とは?
という問いをなげ
エピソードを通して語りました。
立場を行き来する
一人の人間にとって
✔︎素の自分としての立場
✔︎社会の一員としての立場
があり、立場を「行き来」しながら生活している
とも書きました。
意識的に、または意識せずとも
バランスをとりながら生きているのだと。
患者という立場
一旦患者という(社会的)立場になると
「行き来」がなかなか難しく
一個の人間、世界に一人しかいない「自分」」
として生きる時間が極端に減ってしまうと感じています。
処置の合間に読書をしたり、
テレビを観たり他の患者さんとおしゃべりしたり
といった活動の中で、「行き来」は可能かもしれません。
ホスピタルアート
しかしそんな中でアートが病院にあることで
もっとダイナミックな「行き来」の土壌が自然に出来上がるのを
今まで活動を通してみてきました。
深いところで自分と対話できるもの、
それがアートではないかと思っています。
音楽を聴くこと
絵画を鑑賞すること
それが患者としての生活に潤いを与えるとの考えから
ホスピタルアートを施す病院もたくさんあり
とても良いことだなあと思います。
感動や憧れ、綺麗、素敵!と思うことは
心をワクワクさせ血の巡りもよくなりそうなイメージです。
心躍らせるアート
そこへ、
やってみたい!
制作してみたい!
奏でてみたい!
といった湧き上がるような自発性が伴えば
もう患者という立場を超え
素の自分に戻り、
能動的な生を生きられるのではないかと思うのです。
素の自分を意識し、自分の世界を広げ
没頭したり夢中になったりすることにより、
生きている実感や生きる歓びを享受し
トータルな生を生きられるように思います。
患者だけではなく
ある病院では
患者だけではなく医療者までもが
医者という「社会的立場」の枠を飛び越え
アートを通して「素の自分」に戻る時間があります。
SHJのピアニストと一緒にフルートやバイオリンのセッションをし、患者に披露することがあるのです。
患者や患者家族は
主治医の別の顔、主治医自身を見ることができ、
そこにまた関係性の多様化が生まれます。
アートは見えない垣根を取り払う
アートは病院という場ににある
患者と医療者という見えない垣根を取り払う力があります。
そしてその結果、
生き生きとした多様性が生まれ
それぞれが社会的立場を超え
自分らしくいられる時間ができるのです。
自分の中の立場、そして社会における一人ひとりの立場をも超えられる。
そこはもう
病気を治すためだけの場所、ではなく
それぞれが自分自身を生きる空間に変わるのです。
立場を「行き来」できる空気は
自分との対話を容易にし
自分らしく生きるトータルな生活の場となる・・・
そんな風に捉えています。
アートで人は元気になれる
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