つれづれにっき〜スマイリングな日々〜

漫画はアートだ!🎨

漫画は単なる娯楽の域を超えて

浮世絵や落語はかつて大衆娯楽で

芸術とは呼ばれなかったそうだ。

しかしその後

ヨーロッパの画家たちにジャポニズムという流れを引き起こしたのも浮世絵。

落語だって江戸時代は大衆娯楽という位置付けだった。

しかし

人情溢れる機微や行間の豊かさ、

語りの巧みさ・・・

これはもう完全に!芸術の域に入ると思う。

古今亭志ん生の「子別れ」なんか大好き。

さて浮世絵。

江戸時代の風刺画という大衆文化。

今でいう漫画、なのかな、と思う。

これらは鑑賞を目的としたもの、というより、

市井の生活や人々の日々の営みの中から生まれた

民芸みたいなものだな、と感じる。

時間とともに娯楽と呼ばれていたものが

時代を象徴する芸術になりうるということだ。

漫画の原画は一点もののアート

今、漫画家の描いた原画を保存する動きが盛んになっていると、

ある日の東京新聞記事に書かれていた。

原画は絵画と違って長期保存がきかず

劣化や色の変化が起こりやすい。

一点もののアートである原画を

温湿度を管理する専用の収蔵庫を使ったり

デジタル化して記録したりという手法で

保存していこうというのだ。

一つひとつの原画を、唯一無二のアートとして大切に保存し、

受け継がれていくべきアートに!

という考え方、なるほど納得。

アートを販売する・・・

しかし、

海外市場での注目などを背景に

それらをアートとして販売するというくだりまで読み進めて、

なんだか白けた気持ちになった。

高精細な印刷で細部まで鮮やかに表現し

一枚20万~50万円で販売するというのだ。

証明書もつけると。

芸術とは自己の内的表現から出発するもの。

漫画にはかつての浮世絵という風刺画のように人を楽しませるという役割をもつものだと思うが、

利益を生むから残っていくのだとしたら

それは芸術と呼べるのだろうか、

と新聞の記事を読みながら考え込んでしまった。

作者の内的表現が商業主義に乗っかるということ

原画は製作過程や表現技法を伝える貴重な資料にもなりうる。

さらに

1点もののアートなら美術館はじめ

そこに行かなくては観られないという

特定の場所に展示、または巡回展覧会を開く・・

そして作品が気に入った人のためにショップで絵葉書を売る、

くらいの従来の美術展のやり方で十分ではないのかな。

作者の内的表現と独自の創造性から生まれた

一点ものの原画が大量にコピーされ

商業に乗っかってしまう事態。

身近なところで楽しめる漫画だが、その原画というアートが

かえって遠く手の届かない、別の世界に行ってしまうようで

釈然とせず、寂しさを感じる。

漫画はアートだ!と言い

一点ものの原画を大量コピーし利益を求めるのだとしたら

アートの定義を改めて考えるべきではないだろうか。

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