”学ぶ主体は子ども、教えるのは環境と教材、それを準備し導くのが教師”
筑波大学准教授 佐島毅
スマイリングホスピタルジャパンは
大きく分けて、
✔︎芸術活動を病棟や施設に届ける活動
✔︎学習支援を重症心身障害児の自宅に届ける活動
を行なっています。
もとは入院中の子どもたちの日常を豊かにするために
参加型のプロフェッショナルアートを病棟に届ける活動を行なっていましたが、
障がい児施設にもその活動を広げ、
さらに在宅を余儀なくされる重症心身障がいの子どもに
学習(国語、算数、コミュニケーション、音楽、美術)の支援を行う活動へと波及しました。
在宅訪問学習支援「学びサポート」と名付けるこの活動は、
それまでの活動を進めるなかでの気づきをもとに
その必要性を感じ発展させた結果と言えます。

担当する学習支援員は
特別支援学校教員と言語聴覚士、プロの音楽家やアーティストなど
病棟へアートを届けるスタッフ同様、
プロフェッショナル。
一緒に学ぶ子どもたちは身体障がいと知的障がいを併せ持ちますが、
同時に視覚障がいを伴う場合が多いことは見過ごされがちです。
そんななか、担当学習支援員は
「見ること」の困難さに寄り添うことの必要性を強く意識し
そのための研究や教具作りに力を入れています。
支援員の一人が所属する
佐島研究室(筑波大学 人間系視覚障害学専門 佐島毅准教授主宰)
のホームページに
視覚障害児の発達と教育の研究がわかりやすく紹介されていますが、
その理念に心動かされます。抜粋します。
使命
視覚障害児が指先を目として、
見えにくい目を通して、
その潜在的能力を自ら開発していくことを、
科学から支え実現することです。
理念
子ども自身が能動的・主体的に外界に働きかけ、
環境がその働きかけに応答し、
その自己と環境との相互作用の中での問題解決の過程においてのみ、
新たな知性が開発されます。
学ぶ主体は子ども、教えるのは環境と教材、それを準備し導くのが教師です。
これこそが「主体的、対話的で深い学び」にこめられたメッセージです。
生活する上で得る情報は8割が視覚から、と言われます。
「見ること」を最大限に意識した
「学びサポート」の手法は
佐島研究室での研究に裏付けられた理念がもとになっています。
サイトでは、学びサポート学習支援員が作成した教材教具がふんだんに
写真とともに紹介されているのでご覧ください。


これらの教具はもちろん
在宅訪問学習支援「学びサポート」でも
欠かせない教材です。



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