〜Sense Of Wonder〜 美しさ、神秘さにあふれる自然に入ってみよう!

 

Sense Of Wonder
~子どもたちへの一番大切な贈り物~
レイチェル・カーソン 著

大自然に抱かれ、大好きな「センスオブワンダー」を読み直してみたくなりました。
レイチェル・カーソンは、1962年に著書『沈黙の春』で農薬や化学物質による環境汚染や破壊の実体にいち早く警笛を鳴らしたアメリカの海洋生物学者です。

アメリカで半年間で50万部も売り上げ、後のアースディや1972年の国連人間環境会議環境保護運動のきっかけとなりました。

「センス・オブ・ワンダー」は、レイチェルが幼い子どもと一緒に自然を探索した体験をもとに書かれたエッセイです 。子どもたちと自然の中に出かけ、神秘さや不思議さ、美しさに目をみはる感性を育み、分かち合うことの大切さを伝えています。


子どもの頃は誰もが豊かに持っている「感じるこころ」。おとな達は誰もが「子どもたちにこころ豊かに育ってほしい」と願います。でも、大人たちは、子どもたちと感動を分かち合っているでしょうか。
人工的なものに満足して自然から遠ざかったり、自然に触れても知識を身につけることに気をとられ「感じる」ことをしなくなっているのではないでしょうか。
・・・大切なのは、まず「感じるこころ」を育み、輝かせること。

大好きなくだりをレイチェルの著書から抜粋します。

寝る時間がおそくなるからとか、服がぬれて着替えをしなければならないからとか、じゅうたんを泥んこにするからといった理由で、ふつうの親たちが子どもから取り上げてしまう楽しみを、わたしたち家族はみなロジャーにゆるしていました。ともに分かち合っていました。

子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感激にみちあふれています。残念なことに、わたしたちの多くは大人になる前に澄みきった洞察力や、美しいもの、畏敬すべきものへの直感力をにぶらせ、あるときはまったく失ってしまいます。

もしもわたしが、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、世界中の子どもに、生涯消えることのない<センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目をみはる感性>を授けてほしいとたのむでしょう。

この感性は、やがて大人になるとやってくる怠慢と幻滅、わたしたちが自然という力の源泉から遠ざかること、つまらない人工的なものに夢中になることなどに対する、かわらぬ解毒剤になるのです。

もし、あなた自身は自然への知識をほんのすこししかもっていないと感じていたとしても、親として、たくさんのことを子どもにしてやることができます。

たとえば、こどもといっしょに空を見あげてみましょう。そこには夜明けや黄昏の美しさがあり、流れる雲、夜空にまたたく星があります。

「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないと固く信じています。

子どもたちがであう事実のひとつひとつが、やがて知識や知恵を生みだす種子だとしたら、さまざまな情緒やゆたかな感受性は、この種子をはぐくむ肥沃な土壌です。幼い子ども時代は、この土壌を耕すときです。美しいものを美しいと感じる感覚、新しいものや未知なものにふれたときの感激、思いやり、憐れみ、賛嘆や愛情などのさまざまな形の感情がひとたびよびさまされると、次はその対象となるものについてもっとよく知りたいと思うようになります。そのようにして見つけだした知識は、しっかりと身につきます。消化する能力がまだそなわっていない子どもに、事実をうのみにさせるよりも、むしろ子どもが知りたがるような道を切りひらいてやることのほうがどんなにたいせつであるかわかりません。

人間を超えた存在を意識し、おそれ、驚嘆する感性をはぐくみ強めていくことは、どのような意義があるのでしょうか。自然界を探検することは、貴重な子ども時代をすごす愉快で楽しい方法にひとつにすぎないのでしょうか。それとも、もっと深いなにかがあるのでしょうか。

わたしはそのなかに、永続的で意義深いなにかがあると信じています。

以上、レイチェル・カーソン著「センス・オブ・ワンダー」から紹介しました。全文をすべての大人たちに読んでほしい。そして子どもたちと一緒に不思議に思ったり、自然の営みに感動したりしてほしい。きっと幼いころの原風景が蘇り、こころが動く瞬間が沢山得られると思います。