〜ニュースレター発送作業班集合!〜

今日は3ヶ月に1度発行しているスマイリングホスピタルジャパン ニュースレター発送作業の日でした。

3月、6月、9月、12月中旬に発行。

それぞれ前の月の初めに内容を決めます。

3ヶ月の活動報告、団体現況に加え、アーティスト、事務局、病院など関わる人たちにコメントを依頼して、写真とともに掲載しています。決算後の12月号では収支報告も。

連載の「漫画でスマイリング!」は5回目を迎え、SHJアーティストの三輪ゆうこさんが活動に参加してからのエピソードをほんわかとしたイラストで伝えています。レターに、思わず笑顔になるような変化をもたせてくれています。

今号は訪問の度に同行するアシスタントへの感謝の気持ちを描いています。

アシスタントは活動をよりスムーズに、より安全に行うためになくてはならない存在、まさに縁の下の力もちです。

子どもたちに正面から寄り添って、その時間精一杯盛り上げるのがアーティストとすれば、アシスタントはそっと傍で楽しむ子どもたちを支えることがミッション。時にはお母さんたちとの交流や保育士さんとのやりとりの中で潤滑油の役割も。

さて、号を重ねるごとに、内容も充実してきたニュースレターは今回で16号となりました。

創刊号から発送作業を担当してくれているボランティアの二人は娘の小中学校時代のママ友。

毎回、よくここまで広がったね~、頑張ったね~とねぎらってくれます。

第1号はA4サイズ両面で内容が収まるほどの活動数。

事務所のプリンターで片面ずつ印刷し、三つ折りにして郵送した数、数十枚。

それが今では600部を超えるようになりました。

印刷を業者に注文し、配達されるダンボール箱を毎回ワクワクドキドキしながら開けています。

こだわりのスタンプ。アーティストに誘われて参加した子ども向け音楽会の受付で売っていた手作り消しゴムスタンプ。「封をしてポン!」の代表のこだわりにボランティアさんはやれやれと付き合ってくれています。

サポート会員や寄付を含め、支援してくださる方、病院等訪問先に送っていますが、期待に沿った活動報告ができているかな、内容がマンネリになっていないかな、楽しく読んでいただけてるかな、と毎回振り返ってみては次はもっと面白く・・と考えるのもまた楽しい習慣です。

今回は代表ブログから記事を載せました。ちゃっかり宣伝も兼ねて。時々、気に入ったものを載せていこうかなと考えています。

三輪ゆうこ「アトリエ蓮根庵」

Smiling Hospital Japan Official Website

〜同窓会のちから〜

卒後勤めていた銀行の同窓会Chase Alumni Associationウェブマガジンに、

元行員の退職後の生きかたを紹介するページがあります。

Life After Chase

そこで、スマイリングホスピタルジャパンを立ち上げた経緯やそのあゆみが取り上げられました。

米国在住の編集者からのメールによる取材や、数回のやりとりの後、記事がアップされました。

ちょっと気恥ずかしいですが、ここで寄付の呼び掛けもしてくれていて、世界中に散らばる元銀行マンたちからのdonationに期待が膨らみます。

このウェブマガジンの掲載に関して、誰一人として会ったことのない元行員たちが、元同僚が熱心に取り組んでいることに関心を寄せてくれたことにまず感謝。

そしてその活動を発信しよう、さらにそれを募金活動にもつなげよう、と力を注いてくれたことがとてもありがたく、ここに同窓会というネットワークの理想形を見るような気がします。

寄付やボランティア活動の文化が根付き、それらに高い社会的価値を置く欧米の人々の発想と行動力には、改めて見習わなくてはならないと、強く感じました。

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〜フランクル「夜と霧」〜

東日本大震災から7年が経ちました。

被災された方々、ご遺族の悔しさ、無念さはどれほどだろうかと推し量ることしかできません。

先日、残された家族の苦しみを描いたドキュメンタリーをテレビで観ました。

子どもたちに、

「大人は何もできなかったじゃないか」

と言われるのは辛い。

負の遺産を残したまま、子どもたちに尻拭いさせるのはあまりにも辛い。

と怒りのこもった強い語気で涙を浮かべながら話す男性の姿が強く印象に残っています。

無念だといいながらうなだれるのではなく、前に進むために日々を懸命に生きる人たちに、ひたすら頭がさがる思いで見入りました。

ふと、世界的ロングセラー、ヴィクトール・E・フランクルの「夜と霧」のあるくだりが浮かびました。

「生きることから何を期待するかではなく、むしろひたすら、生きることが私たちから何を期待しているかが問題なのだ」

この本は折に触れ手に取る愛読書です。

ナチスの強制収容所での生活を体験した心理学者の描く

人間とは・・

社会とは・・

歴史とは・・

そして生きるとは・・

その奥深さがじんとしみる作品はまわりの人につい勧めてしまう本です。

さらに特に繰り返し読む部分を抜粋します。

「生きるとはつまり、生きることの問いに正しく答える義務、生きることが各人に課す課題を果たす義務、時々刻々の要請を充たす義務を引き受けることに他ならない」

「誰もその苦しみを取り除くことはできない。誰もその人の身代わりになって苦しみをとことん苦しむことはできない。この運命を引き当てたその人自身がこの苦しみを引き受けることに、二つとない何かを成し遂げるたった一度の可能性はあるのだ」

収容所生活の中で明日もわからない中フランクルは、

「希望を捨て、投げやりになる気はない。なぜなら未来のことは誰にもわからないし、次の瞬間自分に何が起こるかさえわからないからだ」

と人々に語ったといいます。

私自身、活動の中で、余命宣告された子どもたちを前にしても、同じ「時」を共有する喜びが得られるのは、

・・・「今」そして「時間そのもの」は平等に与えられている・・・

という個人的な考えかたからきており、フランクルの哲学に大いに共感する所以です。

出典:ビクトール・E・フランクル「夜と霧」新版 池田香代子訳

SHJヒストリー34〜そして沖縄へ!〜

2012年5月に神奈川ではじまり、その後、東京、宮城、京都、大阪で。

さらに北海道、静岡、愛知、広島、兵庫、福岡へと広がったSHJ。

今年は茨城、そしてついに国内最南端の沖縄地区が宮古島で設立となりました。

宮古新報による沖縄地区設立紹介の記事 アーティストのコメントが最高です。中央は地区コーディネータの神原夫妻。

活動する病院、施設の数は現在合わせて44。登録方法、活動の形態や報告の仕方はそれぞれがちがっていて、各地区のコーディネータが工夫して運営しています。雰囲気や患者さんたちへの向き合い方もそれぞれで、戸惑いながらも勉強になります。

病棟に入ることができるのは基本保護者のみだから、病院と団体がいかに信頼関係を築くかというのも大きな鍵。

個人でボランティアをさせてください、と言ってもなかなか入れないのはそのためで、「まずはスマイリングホスピタルジャパンに登録してください」と案内してくれる病院もあったり。

そんなこんなで、現在活動しているアーティストは130を超えました。

たった6年弱でどうやってここまで広げたの?

とよく聞かれるけれど、はじめた張本人としても、

自然と・・。

としか言いようがないくらい、無理してアーティストを誘ったわけでも病院に営業したわけでもない。

この団体を設立に駆り立てた何かが、いざ活動が始まると勢いを増した、という感じ。それもやっぱりごく自然と。

趣旨に賛同する人が後を絶たない草の根の支えが基本にあります。

そして支援してくれる団体や企業も。

そんな方達に見守られ続けることで継続発展がある。

実際の活動は、地区をまとめるコーディネータのちから、そしてアシスタントの存在がなくては全く無理。

その上で、アーティストがアーティストを呼び、アーティスト一人ひとりの素晴らしいプログラムが実績となり活動場所が増えました。

もちろん紆余曲折はありました。

残念ながら撤退した病院や地区もあり、わずかながらアーティストやコーディネータを辞めた人も。苦い思い出も悔しい無理解も屈辱も、そして理不尽な思いもすべて糧にできたかな、と今だから言える。

困難と向き合う子どもたちに教えてもらったたくさんのことは、かけがえのない宝もの。

それさえあれば、転んでも転んでも前を向いていけそうな気がします。

これから出会う子どもたちやお母さんたちからも、心ふるえるような感動や気づきをいただきながら、今後スマイリングホスピタルジャパンがどんな風に成長していくのか、ワクワクします。

さらに高め合える人がもっと増えたら未来はさらに輝くにちがいない。

スマイリングをもっと盛り上げながら自らも成長したいと思う人、こんなやり方どう?とアドバイスしてくれる人をどんどん巻き込みたい。

全国に広がった今、改めて関わってくださる方達へ感謝し、草の根の活動を大切に、そして開かれたNPOでありたいと思います。

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新出生前診断、一般診療に!?

ちょうどひと月前の2/8、新聞による報道を受け、「出生前診断」「旧優生保護法への批判」の矛盾について書いた。

「出生前診断」と「旧優生保護法への批判」の矛盾

1/29の「日本産婦人科学会が出生前診断実施施設を拡大する方針を固めた」という報道。

そして、

1/31の「旧優生保護法のもと15歳で強制手術をされたとして、60歳代の女性が損害賠償を求める訴訟を起こしたことで旧法の非人道性が叫ばれ、謝罪や補償を求める動きが広がりそうだ」という報道。

前者が「命の選別」という観点からほとんど問題視されていないことに釈然としないでいた矢先、旧優生保護法が「非人道的措置」だとして批判の的となっているという指摘がほぼ同時に伝えられたのだ。

このことについて2/8にブログを書きながら、

染色体異常の方の存在そのものを否定することになり、旧優生保護法の考え方と重なるじゃないか!

と痛くなるほど首をひねったものだ。

取り立てて関連性を持って「出生前検診の拡大」を疑問視する声すら上がらない。

そして3/4。

新出生前診断が一般診療になるという新聞記事を見つけて体が固まった。

理由や見通しなどは書かれている。

だが、何を目指しているのかは明記されず。

「安易な命の選別」にお墨付きを与えているような気がしてならない。

診断が認められる対象はダウン症、13、18トリソミー。

受診できるのは35歳以上、過去に染色体異常のある子を出産した妊婦など。

開始した2013年ごろには実施医療機関が15から2017年暮れには89にまで増えている。

移行後は臨床研究の詳細な計画書の提出や倫理委員会での審査が必要なくなるというから、実施場所が増加し診断を受ける人も増えるのだろうなと予想できる。

ふぅっとため息ひとつ。

人権や命の尊厳に関わる社会の動きを思うと、何か置いてけぼりを食っているような気がしてならない。

資料:

昨年9月までに受診した妊婦の総数は約51000人

陽性判定が933人

そのうち781人が羊水検査受診

そのうち異常が確定した人の90%が人工妊娠中絶を選択

日本産婦人科学会研究チーム調べ