〜重複障害教育のこれから 2〜

12/28に投稿した重複障害研究者(1927~2000)中島昭美先生の手記「障害と人間存在の本質」*をさらに読み進めました。

12/28 投稿→重複障害教育のこれから

尊敬する盲ろうのバリアフリー研究者、福島智さんの生き方を紹介しながら、また重度障がいの子どもへの教育について触れながら、改めて人の身体は考えられないほどたくさんの可能性をふくんでるんだということを伝えています。とても感動して何度も読み返しました。

全面介助で、発話がないような重い障がいの子が、言葉が発せず理解されないために重複障害教育の道がひらけないなら悲しすぎます。

行動遅滞の面ばかりに目を向け、存在自体に寄り添わないとしたら、一方的で偏見に満ちた関わり合いをするだけ。

子どもの本当の姿を見ずに無駄な努力を繰り返すばかりだといいます。

パラダイムの変換は待てません。

たとえかすかにしか動かなくても、その僅かなサインを見いだすことが困難でも、工夫し働きかけを続ける。

自発的動きを見つけ、それをてがかりに、発信の意味を一生懸命に寄り添いながら探す。そしてさらにそれを促すような環境を作ることで、目を見張るような変化を示すはずです。

中島先生は、

「手を伸ばす」

「取る」

「持つ」

「置く」

などは、人間行動の基本であり出発地点であると言っています。

始めと終わり、動きの停止と開始ができるようになれば、一人の人格として自ら外界に働きかけ、さらに自発的にコントロールできるようになると。

重度障害教育。そろそろ固定観念、見当外れの手法を捨て去る時です。

子どもの示すかすかなしぐさの中に、自発性へのてがかりを見つけ、発信しやすい環境を作ってこそ、学びが成立します。

昨年10月に開始した「学びサポート事業」は、このような理念に則った、SHJの新たな取り組みです。

現在は教材準備やモニターとしての在宅学習支援を行っていますが、4月から本格的に始動します。

医療の進歩の恩恵を受けてとりとめたかけがえのない命。それは重度障がい児や医療ケア児の増大を意味します。

初心を大切にしながらも、時代の変化を見据え模索し行動していきたい。

年始、こころからそう思います。

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