公共交通機関における怪シリーズ第3弾は「ホームドア」。
第1弾(1/28投稿:「優先席の怪・・;)」
第2弾(2/12投稿「駅ホームエレベータの怪」)
2016年8月に視覚障害のある男性が、東京都内の地下鉄駅のホームから転落して死亡するという痛ましい事件が起きました。
これがきっかけとなり、ホームからの転落を防止するためのホームドアの設置が順次始まりました。
国土交通省は2020年度までに、1日に10万人以上が利用する駅にホームドアを設置する数値目標を示しています。
そもそも、なぜ最初から駅ホームに柵がないのか!
ここが今回の怪というか謎。
鈍行だってある程度の速さで入ってくるし
急行が止まらない駅では風のように高速で走り抜けます。
ものすごい速さで鉄の塊が移動しているすぐそばで人が立っている・・。
しかも小さな子どもまで!
危険すぎる!
断崖絶壁すれすれを歩いているのと変わらないではないか、
まるで轟々と流れる急な川にかかった欄干のない橋に立っているのと同じではないか、
と。
丸腰もいいところ。
しかし職場へ、学校へ、買い物へ、目的地に連れて行ってくれる便利な乗り物を待つ訳だから
そこまで考える人もそうはいないのかもしれない。
それにしても
小さな子ども連れのお母さんは気を使うだろうなあ、とか
ランドセルを背負った小学生の集団がホームでふざけたりしているとヒヤヒヤするし。
平成30年3月現在でホームドアが設置されている駅は全国で725駅だそう。
1日に10万人以上が利用する駅は235(10万人以上の駅における転落防止対策の現状:平成24年9月調べ)だから
基準以下の駅にもものすごいペースで普及されていることになります。
それにしても・・
我が井の頭線は、まだまだ吉祥寺や下北沢などの主要駅ぐらいが対象。
まして浜田山などはやっとエレベータが設置されるほど狭い駅。
地下改札から上がる階段付近は、人ひとりがやっと立って電車を待つほどのスペース。
しかし、狭い駅だからこそ危険度は大きな主要駅より高いはず。
このような駅は、都会のローカル線に多く見られるのではないでしょうか。
人口は多いのに駅は狭い。
そんな駅にも対応できるホームドアの開発が待たれます。
さらに利用者が比較的少ない駅でも危険は同じ。
全ての駅に、
広がれホームドア!
無くそう!転落事故。
守れ、市民を、迫り来る鉄の塊から!